代表理事 ご挨拶
本日、2024年12月17日、「まちなか演奏会実行委員会」は、「一般社団法人まちなか演奏会実行委員会」として、法務局に登記申請をし受理されました。
私たち、「まちなか演奏会実行委員会」は、一般市民(任意)団体として、2016年3月より活動して参りました。活動当初は、吹奏楽の普及のために楽器を知ってもらうための「楽器紹介」や、「中高吹奏楽部の演奏会情報の紹介」などがメインでした。所属していた企業の広報宣伝の活動の一環として、企業のイメージアップを目的としていました。活動の舞台はホームページで、まずは、ホームページの閲覧数を増やすという目標で活動をしていました。
その後、「楽器紹介」は、スーパーの駐車場に場所を移し、数種類の管楽器を「楽器展示」し触ってもらうようになり、その後、「音の出し方」「吹き方」を教えていく「楽器体験」という活動へ発展しました。
また、管楽器などは、おなかの中から強い息量で音を出すという特性から、良い演奏をするには度胸を付けることが大切だと知り、「まちなか」でストリート演奏を企画しました。
2017年12月に、中心商業施設「セノバ」のケヤキ口で、中学校1校、高校1校のミニ演奏会を実施したことが、今の活動につながっています。
その後、場所をより広い「青葉シンボルロード」に移し、アンサンブルを中心とした演奏から、広く吹奏楽編成での演奏が主体となりました。参加団体も増え、多くの観客を呼べるイベントに成長しました。
2020年12月、「第4回青葉ウィンドコンサート」を最後に、コロナ禍による活動停止となりました。
その後、中心市街地再開発の ARTIE が建設されることとなり、今後の活動拠点と考え、新しい常設型の音楽イベントを企画しました。この企画は、静岡大学とのプロジェクト型連携セミナーにおいて、「音楽で街を盛り上げよう」というテーマで、学生から出たアイディアをベースに「形」にしていきました。
コロナ禍ということもあり、中心市街地がさびれ、人のつながりも「粗」となり、がさついた世相の中で、「音楽」というキーワードで人がつながり、街が活性化されたら良いな、という想いが詰まっていました。
1年間の休止期間を経て、2022年6月に、「シネマ・ウィンド・コンサート」としてイベントを復活させ、年4回の常設型イベントとなりました。「シネマ」は、ベースとなる七間町がかつて「映画のまち」といわれ賑わっていたという歴史を踏まえ、新たな文化情報の発信の礎となれば良いなという想いが込められています。
このコンサートに出演する団体は、小学生、中学生、大学生、一般市民どなたでも参加が可能です。また、学校や個人の枠組みも関係なく、任意で合同編成し参加してもかまいません。ただし、「邦画、洋画、アニメを問わず、映画にかかる曲」を1曲以上演奏することを、参加条件としています。
さらに、一般市民だれでも参加できるように、「楽器体験」「フリー合奏」を取り入れました。「楽器体験」は、15種類の管楽器に加え、子供用の打楽器や玩具の楽器なども、自由に体験できます。「フリー合奏」は、あらかじめ登録した方に、パート楽譜を配布し、個人練習のうえ、当日一発あわせで合奏するという取り組みです。
また、舞台設営や会場でのチラシ配りは、高校の吹奏楽部員によるボランティアで運用し、MCや、会場案内、音響設定は、大学生のボランティアで運用しています。
このように、イベントを中心に音楽による「人」のつながりができ、「若者・女性」が中心となってイベントが進行していく中で、もはや個人の任意団体ではなく、「法人」として管理運営していくことが最適だと考え、また多くの支持者の方々の賛同を得て、「一般社団法人」へ格上げすることとなりました。
ご存じのように、「一般社団法人」は非営利性が高く、余剰利益は再分配しないという法律の規定があります。イベント等で発生した収益は、適切な税金処理の上、次年度以降の活動費として運用し、さらに地域社会へ貢献していく構造となっています。
まさに理念である「若者・女性が活躍できる持続可能な地域社会の創造」に近づいてきたと感じております。
今後とも、「一般社団法人まちなか演奏会実行委員会」の活動ヘ暖かいご支持をいただきたく、この場を借りてお願い申し上げます。
2024年12月17日
一般社団法人まちなか演奏会実行委員会
代表理事